第280弾





ドラゴンクエストV


PartB

















 


足軽は一国一城の主を目指し、一国一城の主は天下を目指す。


いつの時代でも男児たる者の夢は、この世のすべてを握ること。


ガードリーダーはまだ見ぬ新世界を支配するため、木村理恵・溝蠍とともに天界へと出兵した。














 


正直なところロングソード連合隊長が得意なのはGNEXTと昔の恋愛ゲームだけで・・・


ドラクエ&FFをはじめとするRPGは苦手なジャンルだ。


しかしこれまで魂をかけて戦ってきたドラクエVにゾーマ以上の大ボスがいるとわかった以上、


たとえいかなる難関があろうと出撃しないわけにはいかない。







 弾薬よし、糧食よし!出撃準備完了です!



 ガードリーダー隊長。全部で4つ、可能な限り「いのりのゆびわ」も集めました。



 うむ。二人ともご苦労だった。



 SaGa2以来のRPG攻略戦。ご一緒できるなんて本当に光栄です。



 我らロングソード連合の力・・・天界の連中に見せてやりましょう!














 


RPGが苦手といえども、現在パーティーは練度・士気とも最高の状態である。


自信に満ち勝利を信じて疑わない三人の戦士達は「竜の女王の城」から一気にワープ。


天界へ続くという隠しダンジョンに突入した。


















SaGa2の「いじわるなダンジョン」に比べれば、迷うこともない全然普通のダンジョンだが・・・


ガードリーダーらの出兵は天界に筒抜けだったらしく、強固な敵モンスターの防衛線と衝突。




 フン、水際での消耗を嫌った持久戦か。かまわん、一気にファーストダウンだ!


















 


 ・・・って、何をモタモタしている!(汗)



 ダメです!あの巨大ガニの装甲は私のナイフを全く通しません!(汗)



 あ、熱いッ!ガードリーダー隊長、早く回復呪文をー!



















どうやらここで登場するモンスターの大半は、ゾーマの城で登場する強豪モンスターばかりらしい(汗)


士気がいくら高かろうと、さすがにレベル12〜13程度の新兵には荷が過ぎる相手だ。


勇者の援護用で連れてきた仲間を、逆に勇者が援護しなければならないという本末転倒の事態。


これでは僧侶二人連れて失敗したプレイ日記第108弾と一緒である(汗)



ガードリーダーは木村理恵と溝蠍に「とにかく防御せよ」と命じるが・・・・

















絶好のサンドバックを敵が見逃してくれるはずもなく、無残にノックアウト。


(レベル13・・・普通ならばイシスのピラミッドでマミーの大群と戦っている程度のレベルである)















 


ガードリーダー 「ちくしょう!誰かザオリク持ってこい!!」



さらに前回のゾーマ戦と違い、勇者以外誰も回復魔法を使えないのも大きな痛手であった。


医療の専門教育を受けていないガードリーダーのザオラルでは、仲間は簡単には復活しない。













 ぬうう、俺のレベルは42もあるのに・・・。どうしてこんなことにッ!!



 ガードリーダーさん、その戦い方ではこの先通用しませんよ。



 あ、あなたは神奈川県在住のJD殿下!



 「勇者が攻撃。勇者が回復」をしていては無理です。天界へすらたどり着けません。



 な、なにィ!



 残された方法はたったひとつ・・・・・
























「戦闘では、ギガデインだけ狙え」




















 ギガデイン・・・!



 (・・・・・・おそらくそれがもっとも勝率が高い・・・)























ガードリーダー 「地球に救う毒虫どもめ!再び蘇らぬよう、ハラワタまで焼き尽くしてくれるわっ!」



木村理恵と溝蠍の生存率をあげるには少しでも早く戦闘を終わらせるしか道が無い。


天界へすら到着していないのにギガデイン全弾発射を強いられるとは思わなかったが・・・


今はただ、一戦一戦生き延びて仲間達にできるだけ多くの経験値を与えねばならない。














 



大量の「いのりのゆびわ」に助けられ、なんとか隠しダンジョンを突破していくロングソード連合。


しかし木村理恵の攻撃呪文はいまだベギラマが最強で、溝蠍に至っては攻撃力は皆無。


このまままではいつまでも戦えない。


いい加減、アリアハンの実家に帰りたくなってきた(泣)
















歯を食いしばって前進を続けるガードリーダーたちだったが・・・洞窟を抜けると風景が一変。


城かなにかわからないが、どうやら建物の地下らしい。


「もしやこの上に天界があるのか?」、ガードリーダー達が恐る恐る階段を登っていくと・・・・
















 


なんとそこは巨大な闘技場


凄まじい殺気と怒気に彩られた会場は、天界の血に飢えた観客たちに埋め尽くされていた。








 なに、この歓声は!?ここは一体・・・・



 コロシアムってやつだよ。会場席にいるのはどうせ暇と金を持て余した連中さ。



 置かれている状況はよくわからんが、どうやら天界には着いたらしいな。
















予期せぬ状況に困惑するガードリーダーたちにさらなる衝撃。反対側のゲートから魔物が登場!




 隊長!前方に未確認モンスターが出現。初めて見るタイプです!



 初めて見るタイプだと?・・・俺はよく知ってるぜ(汗)



















突如現れたのはあの魔王バラモスと同じ姿を持つ、その名もバラモスエビル


かつて苦戦したバラモス、そしてバラモスブロスと同等の能力を持つという恐るべきモンスターだ。



















 イヒヒヒ!なかなかうまそうだ。では頂くとするかっ!



 しょせんバラモス系は全員ケダモノか。ゾーマのような悪の威厳はゼロだなw



 ヌッ!貴様は我が兄弟たちを殺した憎き仇、ガードリーダーではないか!



 覚えてやがったか。



 ここであったが百年目!正々堂々このバラモスエビル様と勝負しろ!



 ・・・悪いがバラモスエビル、答えはNoだよ。



 なにィ?Noだと〜??

















こちらに天王寺舞クラスの味方がいれば、バラモスエビルなどおそるるに足らずだが・・・


「三十六計、逃げるにしかず」


疲弊しきった新兵を抱えて戦うのは愚の骨頂。今は必要以上の戦闘は避けるべきなのだ。









 おい、このままいってしまうのかっ!卑怯だぞ!



 これ以上バラモス一族と争うつもりは無い。ロングソードの敵は他にいるんでな。



 なにがロングソードだ。戦わずして逃げ出すのか、この腰抜けめ!




















   ッ!!」















 ・・・・・・・・・・。



 コケッー♪コッコッコ♪



 今なんて言った?・・・誰にも腰抜けだなんて言わせないッ!



















戦闘開始。死んだバラモスだけがいいバラモスだ!


現有戦力は心もとないがバラモスもどき一匹退治できないようでは神竜は倒せない。


天界制覇の前祝にヤツの五体を斬りきざんで観客に振舞ってやるのだ。







 なんでいつもこういう展開になっちゃうんですか(汗)



 うるさい!男は常に抜刀斬り込みだ!お前は後方からバイキルトで援護しろ!



 た、隊長。我々は回復呪文が使えないんです。いったいどうやってHP回復を・・・















 


怒り心頭のガードリーダーは木村理恵のバイキルトでさらにパワーアップ。


バラモスエビルに強烈な一撃をお見舞いしたが・・・それに耐えたバラモスエビルも果敢に反撃。


メラゾーマやイオナズン、さらに凍える吹雪をも含めた驚異の2回攻撃。


HPの低い二人はわずか2ターンでノックアウトされた(汗)




 な、なぜスクルトをかけるまで待たない!?短期決戦はザコ敵での話だぞ、バカめ。



 ・・・ひどい。これじゃあ溝蠍さん達は見殺しですよ。



















 


バラモス級の強敵に無理な速攻を仕掛けるのは明らかな失策だったが・・・気づくのが遅かった。


このあとの展開はベホマで回復しつつチマチマと殴りあうという完全な泥試合。


結局ガードリーダーの勝利で終わったものの、とてもゾーマを倒した勇者がする戦いではなかった。






 な、なんてザマだ。神竜討伐とかいいながら仲間を犠牲にするばっかりじゃねえか・・・




















自分のレベルが高いことを鼻にかけ、無謀な暴戦を繰り返すガードリーダー。


「肝心の勇者がこれじゃ神竜にはとても歯が立たない」、ようやくそれを悟ったが・・・


この事態を打開する作戦も気力も、今のガードリーダーには無かった・・・・。






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