第177弾
恋愛CHU!!
PartH
ときは2010年4月上旬。
桜が舞い散る中、ガードリーダーは攻略目標である仁科弥生(にしなやよい)先生をようやく落城させた。
思えば長く苦しい戦いであったが、天はレベンディック信奉者を見捨てはしなかった。
ことを終えたガードリーダーは学校から寮へ、ひとり夜道を歩く。
想いを遂げた男の本懐ここに極めり、というヤツだろうか。
夜の町並みを見ていると、なんだか自分がこの世界の王になったような気分になるw
そして週は明け月曜日。学校へ行くのは金曜日に弥生先生と枕交わして以来だ。
「早く弥生先生会いたい」、ガードリーダーの足取りはいつになく軽い。
登校したガードリーダーを待っていたのは黄金の太陽と・・・・
ロングソード連合の功績を称える全生徒からの祝福だった。★
「隊長、攻略成功おめでとうございます!本当にごくろうさまでした」
「おお、溝蠍くんか。今回はいろいろと世話になったな。ありがとう」
「もったいないお言葉。ですがこれで私も安心して栃木に帰ることができます」
「隊長。我が主、MLにもロングソード連合の大勝利を伝えておきましょう」
「ははは、MLさんによろしく頼む。ただし天王寺舞には今回の一件はもらさぬようにな」
「フフッ、心得ておりますよ★」
「生身で湯月を止めに行ったときはどうなるかと思ったが・・・まったくたいした男だぜ」
「あたりまえだ。この身一つでロングソードを13年間守り続けた男だぞ、俺は」
支援者からの賛美に酔いしれながら、ガードリーダーは誇らしげに教室に入る。
そして最愛の弥生先生がやってくるのを今か今かと待ちわびる。
「遅いな弥生先生。最近時間にルーズになったんじゃないか?」
「確かにそうですね。・・・・ん?なんだか教室が騒がしいですぞ?」
担任無き教室で誰かが不意に叫ぶ。
「おいっ、みんなっ!仁科先生が辞めてしまわれたぞっ!!」
ガードリーダー 「・・・・・・!!」
弥生先生が退職!?一体何が起こったというのか!!?
実家の都合で退職したという情報が一部で流れたものの、真相は教師たちも知らないという。
この臨時報道で学校中は混乱の坩堝(るつぼ)と化したが・・・・
この報道に世界で一番驚いたのは、当然「暁のレベンディッカー」だった。
「うーん」
まさに三日天下。勝利の栄光はすべては闇と消えた。
「第177弾の編集もパート9でやっと終わる」と思った矢先に、天国から地獄への直行便。
・・・・この戦いに終わりは無いのか!?
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