プレイ日記第177弾の攻略目標、それは主人公の担任・仁科弥生先生。


情に深いだけでなく「学園のマドンナ」と言われるほどの美人である。


しかし弥生先生にはその清楚な外見からは想像できない秘密があった。


弥生先生は既婚者である同僚教師・湯月と不倫関係を持っていたのである。

















弥生先生に好意を超えたある種の「憧れ」さえ抱いていたガードリーダーは深く失望。


一時は攻略を断念し、ルームメイトのNANAと一緒になるつもりだった。



しかし、しかしである。



ロングソード連合のプレイ日記は、闘う戦士たちの記録。


このまま現実から目を背けては、177回にわたる死闘がすべて無駄になってしまう。



たとえ形勢が明らかだろうと、たとえ弥生先生に不倫相手がいようとも・・・・


最後の瞬間まで戦い続けるのが長剣戦士の道なのだ。




















ときは2010年4月、ガードリーダーは再び弥生先生のもとへ行く。


二度目となる「居残り補習」に、最後の望みを託して。


























第177弾





恋愛CHU!!


PartF





















 あなたにやる気があってよかったわ。先生と一緒に補習がんばりましょうね。



 わかりました。で、開始の時刻は?



 そうねえ、私も書類の整理してから来るから・・・。



 へえ、先生もいろいろと大変なんスね。



 フフフ、そうかもね。じゃあ・・・五時。五時に開始にしましょう。



 心得ました。じゃあ五時まで適当に時間をつぶしておきますよ。



 ごめんなさい。よろしくね。



 よろしくって、そりゃどっちかといえば俺のセリフですよ。



 フフッ、言われてみればそうね。それじゃあ英語をみっちり仕込んであげますからね。



















この攻勢が最後のチャンス。ガードリーダーが焦り始めていたのは確かだった。


弥生先生の心を浄化する笑顔を我が物にするには補習で好感度を上げるしかないのだ。














 


ガードリーダーは決戦の時間まで自身が持つ最新鋭の携帯ゲーム機で士気を高める。


しばしのプレイで緊張をほぐし・・・・、腕時計の針は4時55分をさす。



 ゲームボーイの続きは戦いが終わってからだ。さて、そろそろ行くか。




















ガードリーダーはこっそり水筒に忍ばせておいたウイスキーをグっと飲み干した。


いよいよ補習開始である。














いざ、教室に入ろうとした・・・・・・・そのとき!
























!!?

















 なんだ?今の声、まさか・・・・




















補習を行うハズの教室にいたのは、弥生先生とまたしても湯月だった。


つぶさに状況は把握しがたいが・・・どうやら何かを言い争っているらしい。















 


 もう出て行って下さい!私今から補習なんです。彼ももう来る頃だし・・・

なによりもう、あなたとお話しすることなんてないんですっ!



 どうしてそんなことを言うんだ?僕は本当に君を愛しているだぞ。



















 そんな・・・そんなこと、奥様に言って上げて下さいっ!私はもう、

そんな言葉なんか聞きたくないんですっ!!




















今までガードリーダーたち生徒の前では見せたこともない必死な顔の弥生先生。


それとは対照的に湯月はポケットに手を突っ込んだままだ。


あれが人の話を真面目に聞く態度か?







 ぐぬぬ!どこまでふざけたヤロウだ。俺が片手でぶっ飛ばしてやるっ!



 そうです、兄上!我が軍団の兵力を結集し、一気にぶっ潰してやりましょう!



 単細胞どもめ。お前ら、ぶっ飛ばすとかぶっ潰すしか言えないのか。



 なっ、なんだとー!



 これは弥生先生と湯月の問題だ。今はまだ動いてはならん。




















ガードリーダーたちが見ているのに気づかない二人の衝突は、なおも続く。








 私がいけなかったんですっ!あなたが結婚しているのを知ったときに、こんなこと

やめれば良かったのに、今までずるずると続けてしまって・・・




 妻とは別れると言っただろうが。
















 そんな言葉、聞き飽きましたっ!別れる別れるって・・・。それであなたは

一度でも奥様にその言葉を言ったのですかっ?




 ・・・・・。



 もう出てってください。あなただって、こんなところを教え子に見られたくはないでしょう。



 だったら君も一緒に来るんだ。



 そんな・・・私は行きません!来ないで・・・来ないでください!



 聞き分けのない女だ。さっさと来るんだ!























美人と思ってついつい手を出した挙句、いい加減なこと言ってカッコつけたのだろう。


まさに不倫ドラマの典型的なパターンだ。


だが弥生先生の生徒として・・・いや、一人の男として、これ以上黙っているわけにはいかない。











 全員下がれ。俺が行く。


 隊長、お待ちを!ただ今、新兵器が到着いたしました!



 新兵器?



 SaGa2編でアポロンに使用した核爆弾です!コイツを使えば湯月など一発で・・・



 バカが!こんなところで核を使うヤツがあるか!街ごと消す気か貴様は。



 し、しかし・・・まさか丸腰で行かれるおつもりですか!?



 湯月など俺のロングソードで斬る価値はない。まあ黙って見ていろ、溝蠍。























ガードリーダー 「しっつれーしまーすっ!!」




ついにロングソード連合隊長が二人の間に割って入る。


ガードリーダーの行く先は勝利の覇道か、それとも破滅の道か?





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