第177弾





恋愛CHU!!


PartD
















ロングソード連合隊長ガードリーダーの前に登場した美しき女教師、仁科弥生。


ときは2010年4月上旬。


すでに発売から10年近く経った作品だが、ガードリーダーは粘り強く抗戦を続けていた。
















ヒロイン・NANAには今ひとつ好意をもてなかったガードリーダーにようやくチャンス到来。


心優しき弥生先生の提案により二人っきりの補習が決定したのだ。

















さしもの極楽空間に無骨の士ガードリーダーも高揚を隠すことができないw


大和男子なら誰でも夢見る黄金のシチュエーション。


すでにゲームは中盤戦。プレイ開始からやっと巡ってきた千載一遇の好機である。















大いに士気上がるガードリーダーだが、肝心の先生は時間になってもやって来ない。


時間には厳しい生真面目な弥生先生が、遅刻とは珍しい。


気になったガードリーダーは職員室に行って弥生先生を呼んでくることにした。















だが職員室でガードリーダーは、信じられない光景を目にする。



























教員用の机に押し付けれた弥生先生は、後ろから男にのしかかられていたのだ。


夕日が差し込む中、弥生先生が穿いていたスカートは雑に床に落とされていた。


予想だにしなかった異様な光景にガードリーダーも凍りつく。














弥生先生にのしかかっているのは倫理社会担当の教師、湯月(画像はあくまでもイメージです)


頭脳明晰と言われる一方で、その高慢な振る舞いから生徒達の不興を買っている教師だ。


弥生先生は当然独身だが、この湯月は所帯持ち。


妻子ある男がなぜこんなことを。


理由はわからない・・・・が、湯月は弥生先生に向かって必死に腰を振っていた。

















職員室で繰り広げられる異様な光景にしばし呆然としたガードリーダーだったが、


嫌がる弥生先生の声を聞いてようやく我に返った。













 「隊長、ガードリーダー隊長!」




 「・・・・・・」



 「すぐにナカユウ殿とML殿に援軍を乞い、弥生先生を救出しましょう」



 援軍など待っておれん。槍を持てッ!!



 「は、はいっ!」



















ガードリーダーが目を付けた弥生先生を襲うとは・・・プレイ日記史上級の屈辱である。


その罪、誅しても足らぬ。


しかも妻子ある身でこんな外道をする男は生きるに値しない。


ガードリーダーはすぐに弥生先生を救出すべく、職員室の扉に手をかけた。



















だが、そのとき・・・・・










































ガードリーダー 「な・・・・に・・・」




ガードリーダーの動きが止まった。


弥生先生は湯月に確かにそう言った。「あなたのことは好き」だと。




信じがたいが・・・この二人は愛し合っているのか。



動揺するガードリーダーをよそに、教師たちの情事は続く。

























































































 「・・・・・・・・」



 「隊長、すでに援軍も到着しております。早く強行突入を!」



 「帰るぞ」



 「は!?今なんと」



 「これ以上、先公たちの情事を見物する気は無い。引き上げだ」



 「い、いけません!隊長はこのまま弥生先生を放っておくつもりですか」



 「そうです、隊長!私も今戻るのは敗北同然と思います!」



 「俺も逃げるのは嫌だぜ。ここでなんとか手を打たねえと」



 「手を打つ?ここで?あの中に入って、か?」



 「相手はたった一人だ。俺達の力をもってすれば討ち取ることなど簡単に・・・」
 


 愚か者どもめ!この俺をピエロにしたいのか・・・!」



 「た、隊長」



 今踏み込めば末代までの笑い者。お前達そんなこともわからんのか!?」



















ガードリーダーが帰還を始めたときには教師たちの情事は終わっていた。


弥生先生の声は、なぜか泣いているように聞こえた。


しかしガードリーダーにはどうすることもできない。


できるのはそ知らぬフリをして教室で弥生先生が来るのを待つことだけだった。

















ガードリーダーは教室に戻ってから5分後、弥生先生は教室にやってきた。


慌てて走ってきたのだろう。弥生先生は肩で息をしていた。













平謝りを続ける弥生先生に、ガードリーダーは「さっさと勉強しようぜ」と促す。


「なぜ遅れた」など野暮な質問をするロングソード連合隊長ではない。













 


落第生ガードリーダーのために丁寧に英語の文法を指導する弥生先生。


さっきまで湯月とあんなことをしていたとは思えない、いつもどおりの姿だ。


成績の下がった生徒を一生懸命カバーしようとするその健気な様子を、


ガードリーダーは冷めた瞳で見つめていた。
















最後まで教師の立場を守り、やさしくガードリーダーに頑張れと励ます弥生先生。


ガードリーダーの成績低下が、自分の指導に原因がないか心配していたのだ。


「二人だけの居残り補習」はこうして何事も無く静かに幕を閉じるのだった。
















どこまでも優しい先生だが、ガードリーダーは「教師のツラ汚し」と吐き捨てる。












 


だがHP後援者たちは見逃さなかった。


ガードリーダーの学ランから一滴・・・また一滴、赤い涙が落ちていくのを。





弥生先生攻略の夢は、実ることなく最悪の形で崩れ去ったのだ。







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