アヴァロン軍討伐を初陣に、大魔王ゾーマや徳川家康そしてアポロンに鮫島幸雄。


これまで幾多の強敵たちと戦い抜いていた歴戦の戦士ガードリーダー。


そして今回、レベンディックを信奉する長剣隊長の前に現れたのは・・・

















男装して男子寮に潜りこんで来たNANAという大胆不敵な少女だった。


















第177弾





恋愛CHU!!


PartA



















 ガードリーダー隊長、おはようございます」



 おお。栃木のホラー映画好き、溝蠍くんか。おはよう」



 「昨日は大変でしたね。結局あの女の子はいかがしました?」



 「生モノは腐らせてはいかんのでありがたく頂戴したよ。とりあえずな」



 「左様でございますか。早くも攻略成功の兆しが見えてきましたな」



 「うむ。しかしそう手放しで喜べるワケではないがな・・・」















昨晩ガードリーダーと同衾した美少女NANAは翌日正式に転校生として入学。


当然ガードリーダーと同じクラスで、なんと席まで隣というありえないシンクロ率w


そして学校の先生や同級生たちはNANAの男装にだまされるという見事なまでの愚将ぞろい。















メル友に恋して転校してくるだけあってNANAは周囲の目に臆することなくベタついてくる荒武者だ。


お昼ご飯から教室の移動、そして放課後までくっついてはなれない。


これだけのかわいい女の子とイチャつけるのは男冥利につきるかもしれない・・・が・・・




 戦局は優勢だというのにお顔の色がさえませんな。なにか問題でも?」



 「・・・貴公、知っておるか。榎本つかさを」



 「榎本つかさ?何度かLS人気調査やプレイ日記に登場した人物ですな」



 「コスプレ中毒者でな、周囲の空気を読めなかった女だ」



 「・・・・」



 「NANAは、榎本つかさの尻尾(しっぽ)だな」
















ガードリーダーがかつて愛したコスプレクイーン榎本つかさを髣髴とさせるNANA。


イケイケな性格もさることながら、自分のことを「ボク」と呼ぶキャラは・・・正直好きになれない(汗)


周囲に隠れて付き合うのは確かに面白いが、女性は女性らしくあって欲しいものだ。















主人公をただひたすら盲目的に崇拝するNANAこと神崎七海


このままNANAとゲーム終了までイチャつくか、それとも不毛な戦いからは撤収すべきか。


ガードリーダーは開始早々にして大きな難題に直面したのである。









 「作戦を継続すべきか、もしくは撤収すべきか。諸君の意見を伺いたい」



 「首都防衛隊のゼネゲルです。まずは撤兵してゲームを再調査すべきかと」



 「ML隊の沙夜香。天王寺舞殿と比べればまるで珠と石。攻略中止に賛成です」



 「ふむう。SaGa組は撤収論か」



 「私も作戦の継続には賛同いたしかねます」



 「君もか群馬参謀」



 「隊長には美少女ゲームよりもっと他に相応しいゲームがあるはずです」



 「相応しいゲームか。そうか、君がそう言うなら・・・」



 「隊長、お待ちを。私はその意見には反対でございます」



 「ほう?」



 「プレイ日記の長編は半数が美少女ゲーム。今更負い目を感じる必要はありませぬ」



 「しかしNANAを攻略してもたいしたネタにはならんぞ」













 


 「NANAがダメなら幼馴染が。幼馴染がダメなら短大の女学生がおります」



 「なるほど。状況次第で攻略キャラを変えるというのか」



 「我々の総力をもってすればいくらでも新キャラは発掘できます」



 「あくまで敢闘すべし、か。その心意気・・・気に入ったぜ」



 「最高幹部とつお!」



 「我らが剣に斬れぬものなし。隊長、ひとつカッコイイところを見せてくれ!」



 「佐賀方面軍のプルート!右に同じ!」



 「こちら名古屋方面軍、ミズホ・クラゲ。戦いましょう、最期まで!」



 「おおお」



 「美少女ゲームこそ我らが華!萌えて燃えまくりましょう!」



 「・・・・・・・(とても正気とは思えん)」





 「諸氏の意見はわかった。この戦いは最後まで継続しよう



 「ははっ。さすがはロングソード連合隊長。ご英断です」



 「うむ。しかし早いところ誰か別のキャラを見つけねばならんのう」



 「焦ることはありません。時間はまだあります。まあ今日のところは・・・」



















 「榎本つかさの尻尾との情事、お楽しみ下さい」







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