福岡市南区井尻のレンタルルームを借りて5時間が経過。


レトロゲーマーの意地を賭けたガードリーダーの戦争は、すでに終幕しつつあった。


北部基地陥落後の両軍のMS数は、ロングソード23機に対しツル軍84機。


MSの性能はともかく、数の上で約4倍という敵兵力では正直なところ勝ち目は無かった。















しかし、たとえ正義が相手も闘うのがロングソード連合の道である。


男と男のプライドを賭けた一戦に降伏など論外。


かくなる上は砕け散るまで徹底抗戦あるのみ。薩摩隼人に長剣戦士の誇りを見せてやるのだ。


























第234弾





SDガンダムGNEXT


PartB













 


ガードリーダーが投入した新型機Zガンダムは数に勝るツル軍を相手に孤軍奮闘。


これまで可変機能で優位に立っていたツル軍のゾロ部隊を完膚なきまでに撃退していった。


とはいえ、彼我の兵力差は4対1。倒しても倒しても敵の攻勢は衰えることを知らない。














 


ガードリーダー 「げえッ!ゾリディア!?マジで天然モノのゾリディアは初めて見ました(汗)」



長いことGNEXTをやってきたが、ゾロがAceにまで成長した戦いはこれが初めてだw


言い換えればそれだけ多数のロングソード軍MSがゾロに食われていたということだが(汗)














 


こちらにZガンダムがあるといえ、ツル軍も22ターン目前後からアビゴルの大量生産を開始。


Zガンダムの襲撃を恐れて戦艦輸送はせず、ノロノロ歩いてくるのは好都合だが・・・


このままでは我が最終拠点にアビゴルが殺到するのは火を見るより明らかだ。
















敵の戦力はこちらの4倍、いやすでに5倍。


常識をもって考えれば残された選択肢は「降伏」か死を覚悟した「ろう城」しかない。


しかしロングソード連合には「もうひとつの選択肢」があった。
















ガードリーダー 「まいったぜ。なんとも絶望的な戦況よ。・・・では突撃するか




















第三の選択肢。それはガードリーダーの最終作戦。


その内容は、稼動するZガンダム全機をもって海上からツル軍本営に斬りこむという、


前代未聞にして暴挙に等しい、まさかの突撃作戦だった。




とても兵が少ない側のとる戦略ではない。


しかし歴戦の勇士ガードリーダーは知っていた。


数に数でぶつかれば少ないほうが負けるに決まっていることを。


兵の少ない側は守るのではなく、その少なさを利用して攻めるしか道は無いのだ。















 


対戦開始から5時間半。ロングソード連合隊長ガードリーダーが最後の勝負に出る。


生き残ったZガンダム約20機は海上ルートからツル軍本営(MAP左下)へ突撃開始。


「ま、まさか攻勢に出るとは・・・(汗)」。ツル氏の声は明らかに動揺していた。


大慌てで海上にゾロ部隊を派遣するツル軍だが、Zガンダムはこれを撃退しながら前進。


海上ルートならアビゴルは移動できず、Zガンダムより強いMSは存在しない。


ガードリーダーの計算された作戦だった。















 


ツル軍のゾロは歴戦を経てベテランぞろいだったが、これまでの死闘でかなり消耗していた。


性能はモチロン、数においても優勢なZガンダム部隊はゾロ隊に圧勝。


今日ほどこのMSが頼もしいと思ったことは無い。後半戦のMVPはZガンダムに決まりだw




ツル 「うわっ。こりゃマズイっすね。空中移動できるMS、もう作ってませんでした(汗)」



ガードリーダー 「フフフ、いよいよ仕上げです。我々の誇りをお見せしましょう!」


















海上ルートを確保したガードリーダーは敵の本営に斬り込むべく、最後の予備兵力を投入。


Zガンダムをはじめとする強襲チームを満載した輸送機がツル軍本土に到着。


敵の沿岸防衛線は薄い。


我々はギャンブルに勝ったのだ。・・・今こそ上陸のときである。

















ガードリーダー 「Zガンダムを出すぞォ!」






















ガードリーダー おわ!!?





















それは一瞬の油断だった。間隙を突いたツル軍のゾロ2機が輸送機に肉薄。


回避運動むなしく輸送機はニューヨークの海に沈んでいった。



















沈みゆく輸送機を前にした両指揮官の表情は対照的だったという。
















 


もうツル軍本土への上陸など夢物語となった。


しかもツル軍は空中ユニットを持たない代わりに、多数の水中用MSで足止めを展開。












 


ガードリーダー 「Zがやられることはないけど・・・水中じゃこっちの攻撃は半減かよ(汗)」



ツル 「グラブロって初めて使いましたけど、結構堅いッスね。こりゃいい★」
















 


一部のMS隊が上陸に成功したものの、アビゴルの反撃を浴びて壊滅。


いかにZガンダムが最強の空戦機でも、水の中では実力の半分も発揮できない。


ツル軍の足止めはまんまと成功し、ついにガードリーダーの主力部隊は撤退を開始した。



あと一歩及ばず。これが埋めることの出来ない「確かな実力差」だった。


・・・・残念ながらこの勝負、これまでである。



















ツル氏と初めて出会ってから6時間が経過。


ひたすら対戦に明け暮れたが、そろそろお別れの時間である。







ガードリーダー 「さてと・・・ぼちぼちレンタルルームの退出時間が来ましたね」



ツル 「今日は本当にありがとうございました。じゃあ、この勝負は引き分けということで・・・」



ガードリーダー 「ん?引き分け?」



















ガードリーダー 「ウワーッハハハハ!!」
























長剣戦士は快男児たれ。なんとガードリーダーはあっさり自軍の敗北を宣言。



男の人生は常に闘いの連続。ならば勝つ日もあれば負ける日もある。


大切なのは勝ち負けよりも、強者の実力を認める「潔さ」なのだ。


会う前はどんなクセモノかと思っていたが、「桜島の火山弾」は今までで最強の対戦相手だった。




















思えばガードリーダーが対戦場に傷だらけの原付で漂着したのに対し・・・





















お仕事が内科のお医者さまであるツル氏は、真紅の外車でさっそうと登場。


そう考えると、なんだか戦う前から勝負は決まっていたような気がする(苦笑)








なにわともあれ、素晴らしい出会いと魂を揺さぶる熱戦だった。


これにしてロングソード連合初のオフ会はめでたく終了★


オフ会というより、ひたすら6時間GNEXTをやっていただけなんだが(汗)




















ツルさま、今回は「HPを通じて出会った人」と実際に対戦するという夢のような一日でした★


月面に続いて2連続で負けたのは悔しいですが、これを機にもう一度GNEXTを勉強しなおしますw


時代はPS3だのWiiだの言っておりますが、我々レトロゲーマーの行く道に終わりはありません。


・・・また次の戦場でお会いしましょう!








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力の差は命で埋めろ。華々しく闘い、そして散っていった長剣志士
ガードリーダー軍
【ガルスJ】 暗緑色のアクシズ製MS。ロングソード連合の零式艦上戦闘機というべき主力機だが、今回は序盤からベルガ・ダラスに大苦戦。数を生かしたチーム戦で対抗したが性能差を埋めることができず一方的な損害をこうむった。北西部陥落後もかなりの数のガルスJが残存していたが、生き残った機体はすべて「足止め用」として捨石にされた。
【NT-1】 ガンダム・アレックスとも呼ばれる。連邦軍が序盤に作れるMSの中ではかなりの優秀機。しかし本編記述どおり、ツル軍のMSには対抗不可能だった。生産数は20〜25機前後だが、残存機は北西部陥落後の第一次反攻作戦に投入されほぼ全滅した。
【アッシマー】 北部基地防衛のため動員された可変型MS。ガードリーダーがゾロ対策のため緊急生産した。一見強そうなMSだが戦闘力でゾロ、ベルガ・ダラスの相手ではなかった。
【メタス】 ゾロの可変機能を見たガードリーダーは自軍でも変形できる機体を次々と試験投入した。メタスは生産こそ容易だったが性能はゾロに数段見劣りしていた。投入されたのは15機前後だがすべて壊滅している。
【ザクV】 トータルバランスに優れた量産型MSで、格闘能力は1ターン製の機体の中でもトップクラス。数値上ではベルガ・ダラスに対抗しうるMSだったが実戦では惨敗。エネルギー消費が激しい機体で、CPUが操作すると恐ろしく弱体化した。
【Zガンダム】 ベルガ・ダラスおよびゾロを撃破できる待望の主力MS。高い機動力と可変機能を生かし、各地でツル軍を多数撃墜。しかし・・・最大の弱点は「生産に3ターンもかかる」ことだった。そのため優れた能力を持ちながらも数が集まらず、せいぜい2〜3機ずつしか戦線へは投入できなかった。まさしく「悲運の名機」。それでもZガンダムは奮戦し、終戦までツル軍を脅かし続けた。
【バウ】 月面決戦でも敢闘した可変型MS。ゾロと同じ1ターン製ながら能力はゾロを遥かに超える優秀機。終盤になってやっと量産体制に入ったものの、ときすでに遅く、実戦に投入されたのはわずか6機だった。
色無し恋なしGNEXTあり。ガードリーダーを震撼させた史上最大の敵
ツル軍
【ベルガ・ダラス】 ツル軍の優秀機にして今対戦のMVP。ツル氏の盟友「ただお」は序盤に生産可能なMSの中で、ベルガ・ダラスが群を抜いて装甲が厚いのを発見。その情報はすぐさまツル軍に電信され、ガルスJの大部隊を撃退することに成功。開戦から終戦間際までツル軍の主力MSとしてガードリーダーを大いに悩ませた。
【アッガイ】 ステルス性に優れた水陸両用MS。戦闘力は低いものの、序盤のMSの中では特に移動力が優れていた。ゲーム序盤、占領地域拡大に貢献。中盤以降は海上警備に従事した。
【ゾロ】 ベルガ・ダラスに並ぶツル軍の優秀機。1ターンで生産可能ながら破格の機動力と火力を持つ。TEC6以降に大量生産され、各戦線でガードリーダーを圧倒。飛行形態での攻撃は非常に強力で、中盤戦では無敵を誇った。ガードリーダー軍がZガンダムを投入すると被害が急増したが、占領地域拡大にもっとも貢献したのは間違いなく同機だった。
【ゾリディア】 ツル軍が投入したゾロは各戦線でガードリーダー軍MSを次々と撃墜していった。それに伴いツル軍では、多数のゾロがレベルAceに昇格。Aceになったゾロはゾリディアへとパワーアップを遂げ、より華々しく活躍した。多彩な武装や可変機能を失ったものの、機動性は非常に高い、まさにエース専用機。
【グラブロ】 ツル軍の水中用MA。魚雷・機雷を多数搭載した「海の要塞」。個々の武器は火力こそ低かったものの、ガードリーダーのZガンダムを不得意な水中戦へ引きずり込み本土を守った。MAらしく耐久力は高い。
【アビゴル】 前回の月面決戦で活躍した万能MS。今回の対戦ではTEC0からスタートだったため、実戦投入は対戦終了間際になってしまう。しかしツル軍の本土防衛用としていかんなくその戦闘力を発揮。本土へ突貫するガードリーダーの飛行部隊を撃退した。